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テストの目標点に対する取り組みの評価の仕方

time 2020/12/10

生徒がしょげて登塾してきました。「どうした?」と聞いてみると、「目標点に1点届かなかった」と答えました。
「残念だったな~あとひと押しができなくてごめんな」と伝えると、「いま思うとスタートがほんの少し遅れたんだ」と返してきました。

少しの差。これをこちら側はどのように捉えるべきでしょうか。例えば、70点が目標の得点で、実際の得点が69点だったら。
「よしとしていい」。それも一つの答えかもしれません。
「いやいやそこにこだわらないと」。もちろんこれもあって良い答えだと思います。

でも私たち子どもを支える側が、絶対に確認しておかないといけないのは
子どもは、目標点を取りにいく取り組みができたのだろうか
ということです。
この1点という差が、果たして偶然だったのか必然だったのか。ここを掘り下げるのが、私たちの役割です。

この生徒の場合、「スタートがほんの少し遅れた」と自覚があります。
つまり、取り組みができていたとは言い難いわけです。

だから私なら、この1点差は「いやいやそこにこだわらないと」と結論づけます。次のテストではスタートがきちんと切れるようにするために、今からできることを一緒に考えていくわけです。

例えば、どう考えても目標点に到達できる取り組みをしてきたはずなのに、目標点に届かなかったとしたら。
これはとりあえず「よしとしていい」状況だと私は考えます

その上で、テストの答案や取り組みの内容などを精査します。
これはつまり、子どもだけの責任ではなかった、と結論づけるという意味です。
取り組んだ子どもはがんばれるだけがんばった。でもダメだったのなら、それを主導してきた私たちのほうに重い責任があるのだろう、と。

この場合は、どちらにしても叱るという選択肢はありません。
叱るのは、誰がどうみても勉強をしていない場合。もしくはこちらの意に反した方向違いの勉強を「勝手に」している場合。
この2つのときはみっちりいきます。

結果だけを見てガミガミ言うのは、ダメな大人がやることです。
こっちがダメだったら謝らないといけないんです。子どもに結果に責任をというのであれば、こちら側はそのプロセスに責任を持つ必要があります。

このブログを読んでくださる大人は、絶対に結果だけで判断しないでください。
プロセスを読み取ってください。

自戒の念をこめて、今回は記事にしたためました。もし何かの参考になりましたら。

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