北半球と南半球は季節が逆なのよ。

当たり前なのに解答できないカラクリ

問題です。

今、オーストラリアの季節は何でしょうか。

北半球と南半球では、太陽の当たり方が逆になるので、今日本は冬ですが、オーストラリアは夏です。

何を当たり前のことを、と感じるでしょう。そうですよ、今は「季節のこと」しか聞いてないですから。

入試問題は、複数の知識を同時に聞いてきます。

グラフを見て、2つの都市の特徴を言ってください

グラフを読み取ることと、特徴を探し出すこと、そして説明する文章を考えること。
この3つの能力に、ふっと「実は2つの都市は北半球と南半球だぜ」という「いじわる」を加えると、正答率は途端に下がります。

片方は冬に雨が多い、片方は夏に雨が多い。

これは間違い。だって、北半球と南半球では季節逆だから、どちらも冬に雨が多い。ちょっと解説すると、全員納得します。というか、途中で気づきます。

でも、気にするところが増えれば増えるほど、注意力は低下し、ミスしやすくなります。

いわゆる計算ミスなどは、ほとんどがこれです。通分しながら符号を変える、この作業で、ミスします。2つの作業を同時に行うから、気にするところが2つになるんですね。片方は見落としちゃう。

これを一つずつ明らかにして、「同時に気にしてもミスしない」方法と注意力を身につけるのが、冬期講習会のテーマです。