2024/03/19
やる気に燃える小中学生に寄り添う
今年は受験の年だ!
新しい学校に入った年だ!
去年だらけたから今年はやる年だ!
受験生になったお子様が宣言して、勉強に打ち込んでいく姿。保護者の方でなくともうれしいものです。
あ、今のうちにいろいろさせておかなきゃな、と思うもんです。私もそうです。
「そっか、じゃあ邪魔にならないようにそっとしておくね!がんばってね!」
優しい言葉で送り出した経験、保護者の方にもあるのではないでしょうか。
ところが、このような「メラメラ!」と燃える気持ちは、たいていの場合長続きしません。
あのやる気に満ち溢れた気持ちは、1週間もすれば下火になって。燃え上がったやる気はどこいっちゃったのさ。
これじゃ去年と一緒!となることはよくあることです。
だからといって、
「そんなこと言って、どうせ3日後にはやる気なくなっちゃうでしょう。そうならんようにしっかり勉強してよ!」
なんて言ってしまった日には、その一瞬でやる気がしぼみます。
あらら、あんなに燃えてたのに、もうゲームしてる。
どうしたらいいのよ!というご経験は、どのご家庭にも起こっていることです。
まずそこは、ご安心ください。
一般論を話すと、こういう状況になったときは、
テレビを消して、静かにしてあげて、何かの作業を行うこと
が一つの方法かな、と思います。
今の時代は、パソコンを消してYouTubeを見ない、とか、スマホを伏せてSNSをいじるのをやめる、というのもありかもしれません。
お子さんだけが勉強している、がんばっているという状況じゃなくて
保護者の方も一緒にがんばっている、という状況を演出してあげる。
保護者の方は、お仕事でもいいですし、読書でもいい。洗い物、お片付けでもいいし、趣味の裁縫や編み物とかでもいいです。
遊んでませんよ、あなたと同じお仕事をやってますよ、という空気感が出ると、お子さんのやる気を育てるまでいかなくても、しぼむペースを抑えることができるかと思います。
塾で自習をしている場合でも、周りのみんなが黙って集中していると、「やりたくないけどみんながやってるからやらざるを得ない」という気持ちになるみたいです。
とはいっても、お子さんと一緒にそういうことをする時間が忙しくて取れない、という場合ももちろんあるでしょう。または、お子さんが自身の部屋に入って勉強することもあるでしょう。
そうですね、その場合はそっとしておくのがいいかなと思います。
ただ、スマホとパソコンの取り扱いには注意。決まりごとはきちんと決めて、部屋にこもっても実は勉強していない、みたいな状況は避けないといけないでしょうね。
お仕事などでチェックできず、どうしても家で勉強させるのが難しいという場合は、どんどん塾に来させてください。監視役がたくさんおりますので、安心して、勉強をさせることができますので。
これが、やる気を出したというお子さんに向き合う方法の一つですかね。
やる気に過度の期待をしない
あとは、私含め大人の対応として、やる気自体に大きな期待をしないことが大事かと思います。
「勉強のやる気出し待ち」は、仕事に例えると「よい風が吹くまで待つ」と同じようなことかなと思います。
「今は良い状況ではないので、好転するまでこのアイデアは温存しておきましょう」は、たぶんこのアイデアが日の目を見ることはありません。こういうことを言うときって、たいてい『良い状況』が明確じゃないんです。
やる気出し待ちも同じかなと。「やる気がある」状況って、果たしてどんな状態なのか。明確にしないまま使っている印象があるわけですね。
よい風が吹かなくても、勝負しなきゃ倒産するわけで。やる気がなくても、やらなきゃ成績が上がらないわけで。
大人の側が考えておくべきは、やる気がなくなったときにこちらができることはなにか、です。
保護者の方でしたら、声かけやサポートのしかたでしょうか。私の側は、やる気がなくなったときに決まってすることでしょうか。
これをやったらやる気が出るんだよな、ということは、保護者の方のほうがお得意のような気がします。
カレーを食べたらめっちゃやる気出すんですよ、うちの子。運動させるとやる気出す傾向にありますねぇ。
そういうものをたくさんお持ちだと、強いでしょうね。
勝手な思い込みですが、「メシ」って強いです。おいしいかどうかはさておき、オヤジの味・オフクロの味にかなう飲食店って少ないですからね。
私は、やる気がなくてもできるプリントづくり・教材づくりをすることが多いです。
うまくいくかいかないかは場合によりますが、いちおうそのためにたくさんお話をするので…。そこはお任せいただければと思います。
まとめ
あくまでも、私が感じる一つの意見ですが、やる気に振り回されることなく、毎日少しずつ前進していく手助けがみんなでできればいいなって思います。
保護者の方ができること、私ができること、学校の先生にお願いすること。
得意分野がちがうからこそ、お子さんをサポートできるのだと思いますので……