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賀茂高校の受かり方

time 2020/10/22

ふと、書いてみたい記事があって。

うちも多くの生徒が受験する予定である、賀茂高校って、どうやったら合格するかなぁと。

がんばったら受かるよ、とか、内申点がねぇ…なんてお茶を濁す対応をする時期は終わったので、思い切って、書いてみようと思います。
賀茂高校の受かり方

受かり方の前に偏差値の話。

このシリーズを考える際、必ず問題になるのは、偏差値
偏差値というのは、模擬試験によって出る値が違います。ネット界隈で世に出回っている偏差値、もし偏差値の出典元が明かされていなかったら、そのデータは信じない方がいいです。
○○高校の偏差値は57!と言われても、はてどのテストで偏差値57を取っていいのかわからないじゃないですか。

ちなみに、偏差値というのは、簡単にいうと、平均点からどれだけ離れていたか、ということを表します。
だから、受ける受験生の層によって、偏差値は大きく前後します。
本当は、受験者が1人違うだけで、偏差値の比較の意味は薄れます。同じだったとしても、受験者一人一人のコンディションでまた、違った平均点になったりします。

出典元のない偏差値基準表。なにか1つの試験を利用していればまだいいですが、もしたくさんの偏差値を平均して出していたら最悪。
だから、出典元のない偏差値表は、あまり気にしないでください。

前置きが長くなりましたが、私がこれを考える場合に使わせていただいたのは、広島県内全県模試の志望校診断のサイトです。
普段、IKUEI個別学院西条校で受験しているものなので、何者かわからない偏差値基準よりは信ぴょう性があります。

これを使って、選抜Ⅱにおける賀茂高校の受かり方を考えてみます。

※内申点はギリギリの想定です。もちろん、情報は自己責任でお願いします。

志望校診断における賀茂高校の偏差値

広島県内全県模試の志望校診断のサイトによると、賀茂高校の合格圏偏差値は54に設定されています。
※合格圏偏差値とは、合格可能性60%~80%の偏差値のこと。

これを、令和2年度の入試本番の平均点とその他のデータに照らし合わせて、各教科の目標得点を計算すると、以下のようになります(小数点以下は四捨五入して整数値にしています)。

国語社会数学理科英語合計
30点26点33点34点28点151/250

各教科の得点はいったん無視して、合計点を見てください。偏差値54を達成するために必要な得点は、151点。これは、ほぼ6割の得点です。
この得点率は、基本的な問題を落とすことなく確実に拾っていき、5教科でまんべんなく得点することができれば、十分達成できるものです。

5教科のうちの1教科が、どうしても平均点付近までしか得点することができないような苦手科目をもつ人。
この場合は、1教科か2教科、偏差値54を軽く超えることができる教科を持っているか、ほかの4教科が偏差値54付近を確実に得点することができれば、穴を埋めることも可能な得点率です。

もっとも怖いのが、ミスです。1問の配点が2~3点であることが多い広島県の入試問題ですから、3問ミスで落とすことで最大9点が減点されます。一気に苦しくなります。
普段から、どんな状況でも落ち着いて解くことを意識して訓練します。例えば、時間を計って問題を解くことや、線を引きながら解くなど。
また、ミスをしてしまったときの徹底分析も必要です。繰り返しミスをしなくなるのと同時に、見直し時間の短縮につながります。

現在の内申点が基準点よりも低い場合

6割の得点率は、内申点が基準を満たしている場合です。もし、内申点が基準を満たしていない場合、単純計算で、内申点が基準より1点少なくなるごとに、入試の得点で約1.5点多くとる必要があると思ってください。
例えば、内申点の基準よりも2点少ない人は、入試の得点の目標が154点になります。10点少ない人は15点多く取らないといけないので、166点が目標ラインになります。

各教科の解答方針の一例

ここでは、5教科の入試問題でまんべんなく得点して、偏差値54にたどり着く一例を書き連ねます。

国語の30点の取り方

国語はまず、何が何でも漢字の問題をすべて得点することと、作文を最後まで書ききることです。これでまず約10点を確保。
さらに、古文では、歴史的仮名遣いがよく出題されるので、これを得点することで1点をゲットします。
小説と説明文で出題される、記述問題に何かを書くことができれば、部分点などでさらに10点は確保できます。

こう考えると、ここまでで約20点強の得点を取ることができます。

残りの9点は、文章を読むスピードを上げて、すべての問題に手を出すことができれば、さらに得点することも可能です。
広島県の問題はパターンにはまった問題も多いため、30点は意外と容易にたどり着くと思います。もちろん、訓練しないと無理ですが。

社会の26点の取り方

令和2年度は難しかった社会なので、半分の得点とはいっても一筋縄ではいきません。なんといってもあの記述量。問題を読むだけで、書くだけで、疲れます。
社会を突破するための大前提は、体力です。
記述量を逆手に取ると、部分点がたくさんもらえる可能性が高いので、普段からとにかく書くクセをつけておくこと。社会用語を覚えておくことは当然として、それをもとにきちんと書き切ることができれば、これだけでもしかしたら15点くらい拾えるかもしれません。そうすれば儲けもの。

地理・歴史・公民の3分野のうち2分野以上がある程度できるようになっていれば、社会はOKということに。
分野の特徴を簡単にいうと、地理は情報処理要素が強く、歴史は暗記力勝負、公民はその中間、というイメージ。これを意識しながら、勉強するとよいでしょう。
例えば暗記が得意なら、歴史と公民に勝負をかける。資料読み取りが得意な人は、地理と公民を磨き上げる。これで逃げ切れるでしょう。

数学の33点の取り方

数学の勝負は明確です。計算と小問集合(つまり、大問1~3)でどれだけ得点できるか。これだけです。
令和2年度の場合、大問3までに24点分の問題があります。これには、計算問題10点分も含まれています。これをすべて拾えるように努力すれば、あと8点取れば合格ラインです。すべて取れないとしても、残りは18点から20点とりたい。

残りの8~14点は、関数の問題か図形の問題か、このどちらかで取り切る必要があります。広島県の特徴である、日常生活の活用型問題は一度横に置いておいて、定期テストや習熟度テストの最後に出てくるような難しめの関数と、図形の証明問題の訓練をひたすらしておけば、得点獲得は十分可能です。

理科の34点の取り方

理科も社会同様、記述量が多い教科です。ただし、社会ほど突き抜けた量ではなく、一問一答形式の問題も比較的多くあります。
暗記で拾える問題を確実に得点する訓練から始めます。これで10点。
次に、暗記すれば解ける説明問題を取れるようにします。実験の仕方とか、「なぜ○○になるのか」みたいな問題は、ワンパターンなものが多いので。これで、もう15点くらい拾えるかな、と。

残りは、物理・化学・生物・地学の中で得意な分野を2つ作って、その分野で満点近く取ること。そこで10点プラスできれば、35点で目標達成です。

英語の28点の取り方

広島県の英語は、リスニング、長文2つ、英作文という構成の、ストロングスタイルの入試。
そんな中、英語の得点ポイントは、リスニング。リスニングだけは取り組みやすい。記述式の問題Bは難しいかもしれませんが、4択の問題Aはなんとかできます。ここで8点。

あとは、何とかして長文を読んで答えるしか方法がありません。もちろん記述問題もあるので部分点ももらえるでしょうが、こればっかりはある程度の慣れも必要となります。
私が考えるに、英語が一番目標点にたどり着くのが難しいのかもしれません。

もちろん、英語が得意な人はどんどん得点していけばいいですが、苦手な人は何とかして単語を覚えて、断片的でも長文の意味がわかれば、解答できる問題がいくつかあります。これで、なんとか28点までいけるかと思います。

お分かりだと思いますが

平均点は毎年変動しますし、入試問題も細かい変更が毎年なされます。また、得意教科や不得意教科、性格などで、戦略は細かく変わります。
あくまでも「令和2年度の入試にあてはめたら」という仮定でのお話です。勉強の参考に、指針にしていただくのが一番いいです。結局勉強はしないといけないので。

一番気になってらっしゃるのは、『内申点の基準点って何点やねん』だと思います。すみません、これは企業秘密なのです。気になる方は、ご連絡の上、面談にお越しいただければと思います。
あ、うちの塾生には聞かれればお教えしますので、気軽に聞きに来てください。入試までの戦略も一緒に考えます。

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