2024/03/19
ポジティブとネガティブ
IKUEI個別学院西条校は、高3生全員が推薦型選抜を受けるため、今が受験の最盛期。
2年前、「共通テストや英語外部検定などで大学受験がバタバタしそうだから、指定校推薦が狙える成績をつけておこう」と声をかけてがんばってもらった代。それが現段階で花を開きかけている状態。がんばってほしいです。
とはいえ、とくに受験勉強については、気持ちが大きくなったり小さくなったりと、心理的な部分で定着度合いが左右されてしまいます。
やけに強気になったり、異常に弱気になったり。
それは、苦手科目を勉強するときに大きくなります。
苦手科目を勉強するのはおっくうですから、私たちは頭の中や心の中で何かしらの「理由づけ」をします。得意科目はほっておいてもやるんですけどね。
『得意科目の足を引っ張るのは嫌だから』苦手科目を勉強しなければならないと考えるのか。『得意科目で得点がとれているうちに』苦手科目を勉強しておこうと考えるのか。
先ほどの2つは、前者がネガティブ思考で、後者がポジティブ思考ということになります。
あなたはどちら派でしょうか。
よく言われる(私もずっと言ってた)ことは、ポジティブ思考のほうが、成果が出しやすいということ。
ネガティブになって、ダメだダメだって考えるよりも、ポジティブになって、いけるいけるのほうが成果が出しやすい、と。
これは、例えば「本番まであと1か月」という事実を、まだ1か月あると考えるのか、もう1か月しかないと考えるのか、という議論と同じですね。
たいていの人が、「まだ1か月あるって考えろ」と指導します。私もそう。
でも。
どちらかというと私は「もう1か月しかない」派で、現役当時はこれではダメだ、と思って無理やり「まだある。まだある。」と念仏のように唱えていたクチです。いわゆるネガティブ思考ですね。
それを知っているから、果たしてポジティブが絶対的に正しいものなのかな、という疑問があったのも事実です。
ポジティブ思考になれたいいのになぁ、と思っていた高校時代。いろいろ自信をつけて、それなりに楽観思考に振れたものの、自信をつけることって容易じゃない。どうしたらいいのかなぁって思うこともあります。
ポジティブでもネガティブでもない
それが、です。
最近「スポーツ心理学」という学問に触れる機会があって、そこで知ったのは
「ポジティブシンキング」は時代の最先端でなくなりつつある
という事実。
無理やりポジティブシンキングにもっていっても、辛くなるくらいならやめたほうがいいよ、というものでした。
分かる。無理やりポジティブは、反動が辛いんです。ダメだ~って、大きく思っちゃうんです。
では、代わりにどうすればいいのか。
苦手科目をやろう。あと1か月ある。これだけでよい、と。つまり、私たちが頭の中でついついしてしまう意味付けをやめようということです。
???
と思う人もいるかもしれません。
これ、事実は事実として認めよう、ということ。
点数取れないかもしれないから苦手科目をやろう、とか、苦手科目やったらご褒美にアイス食べよう、とか。そんなのいいから、事実を認めよう、ということです。
確かに、あと1か月しかない!とか、苦手科目やらなきゃ!となるのは、そこに私たちが勝手に意味を入れているからです。
あと1か月しかない!時間がない!
苦手科目をやらないと目標点に到達しない!
余計な事実を追加するな、と言いたいのだそうで。
別に、「時間がない」っていう意味をつけなくても1か月は変わらず1か月だし、「目標点に到達しない」という意味をつけなくても苦手科目は勉強しないといけない。
この考え方、なんだかすごく腑に落ちました。
もちろん、あなたが私と違って、物事を自然とポジティブにとらえることができるならそれでいい。それは無意識に「意味づけをしない」ことが身についているから。
いるでしょ、あなたの友だちにも。悪いことがあっても「これでいいことがあるね、いい悪いは両面だからね」とナチュラルに言える人。
私は、比較的楽観主義ですが、ここまで気楽には考えられない。
ここまでポジティブにとらえられなくても、もし、ポジティブにとらえようとすることが「前向きな気持ちになる」のなら、それはそれでいい。
ポジティブにとらえようとしている自分を見て、明るくっていることがうれしい。そういう人もいます。
そうではなく、もし、私の現役当時のように、ポジティブにとらえようとすることが「苦行」になっているのであれば。何の意味付けもせず、ただ事実を淡々と受け入れるすべを知っておくと楽です。
あと1か月しかない!やばい!じゃなくて、あと1か月かぁ。
苦手科目やらないと志望校には受からないからやらないと!じゃなくて、苦手科目でもやるかぁ。
目に見えない不安は、こういった「フラットな気持ち」で乗り越えましょう。
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