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勝負事に「無策の大逆転」はあり得ない。

time 2020/10/27

入試は、先行逃げ切りである

昔の教え子の話。

生徒が通っていた学校では、定期テスト前になると数学の問題プリントをくれていました。だいたい問題数は30問から40問くらい。
「テストはここから出すぞー」と言って、実際のテストではそこから8割くらい出題される。残りの2割は初見の応用問題という構成でした。

入塾直後、数学が得意ではないその生徒は「問題が30題あるから、出やすい問題を絞ってほしい。そこを重点的に教えてほしい」と、私のところにプリントを持ってきていました。
私はその30題から、絶対に押さえておきたい問題を厳選して6~8題くらいまで絞ります。生徒は、その8題を必死に解きました。
テスト期間中に2・3回くらい解いて、テストに臨んで、そこそこの点数を取っていました。まぁ、苦手ではないくらいの点数ですね。

次の定期テストでも、同じようにプリントを持ってきて、8題くらいに絞る。それを解いて、そこそこいい点を取る。
1年間続けて、数学への抵抗感は減っていたようです。

1年後。確か、高2の冬。
いつもと同じように、テスト前に問題プリントが配られます。
いつものように「出そうな問題に印をしてくれ」と私のところへプリントを持ってきます。
私がいつもと同じように8題まで絞ります。ここまでは一緒。

でも、そこからがいつもと違いました。
その生徒は、8題を2回解いた後、すべての問題を解き直して、テストに臨んでいました。

1年間の問題演習によって、
8題をどうにかこうにか3周できるくらいのペースで解いていたものが、8題を2回解いた後に40題をすべて解き直せるペースにまで成長したんです。しかも、高2の冬、数学が最も難しくなるタイミングで。

このとき確信しました。勉強は、すればするほど「勉強体力」がつくことを。

早い段階で、この勉強体力がついている人たちは、後半バテて落ちてくることは、ありません。断言してもいいです。
勉強が継続してできるようになれば、単純な話、成績は上がっていきます。これが勝負事の王道。だから、それに気づいた「今」が勝負なんです。

受験まで1年以上残している人は、気づいた今からコツコツと積み重ねれば、結果は必ずついてきます。

「大逆転」をあおる手法からは一歩引いて付き合う

残り1か月など、そういう直前の段階から猛烈な勢いで追い抜くという『幻想』を与えるような本や塾って結構あります。
偏差値40からの東大受験、とか最下位だった生徒が大逆転で国立医学部に合格した、とか。

もちろんすべて嘘だとは言わないですけど、ほぼありえない話だと思っていいです。
だって……大逆転ってほとんど起こらないから、ニュースになるんです。注目されるんです。大逆転って。

1年前からコツコツ勉強して、志望の学校に合格しました。
って、「ニュース」としては何の面白みもないです。だって、たいていそういう人たちだから。

勝負事は、圧倒的に逃げ先行有利です。受験勉強は、スタートの合図がありません。好きなタイミングでスタートしていいんです。より先行した人が圧倒的な有利で勝負できます。
スタートを遅らせて、追い込みだけに賭ける戦法は、誰がどう考えても間違いです。

先行して、直前にさらにスイッチを入れなおして追い込むことは、大いに考えられます。だから、気づいたときにスタートさせてみましょう。

受験勉強って何していいかわからない?という気持ちでしょう。
いいですよ、まずは教科書を眺めて、問題解いてみてください。これを1日1ページから始めます。これだけです。
解くページをどんどん増やしていくのが理想ですが、毎日続けれられるなら1ページをずっと続けてくれてもいいです。

これをみて、何人もスイッチを入れてくれるとうれしいですね。

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